目的

現在、インターネットへの接続技術として広く普及している無線LANは、パーソナルコンピュータだけではなく、スマートフォンや携帯ゲーム、デジタルカメラ等の多様な機器に実装されており、利用者における利便性を向上させるだけではなく、無線LANに関連する市場拡大によって大きな産業分野となっています。

無線LANが広範に普及・発展した背景として、IEEE802.11及びWi-Fi Allianceによる標準策定、相互接続保証体制の確立といった世界的規模の標準化活動によって、世界中のあらゆる場所での利用を可能とする等、ニーズに即した国際標準を策定した事が大きな要因として挙げられます。

無線LANでは、基本的な標準が策定された後も、伝送速度の高速化、セキュリティ機能の強化、QoSの向上等、ニーズに対応した機能追加を継続的に行うことによって革新的な成長を続けていますが、本年、IEEE802.11において、新たに高速認証技術を導入することにより、その利便性をノマディックからモバイルへと拡大する標準の策定に着手することとなりました。この新たな標準は、無線LANの利用開始時における端末認証手続きの飛躍的な高速化を実現するものであり、当該標準を実装したスマートファン等の携帯端末のスピーディーなインターネットアクセスを可能とするほか、無線LANとデジタルサイネージとの連携やスマートグリッドへの応用等、新たなグローバル市場を創造するものと期待されています。

本技術の標準化については、20105月からスタディグループが設置された後、同年128日にIEEE SAボードにおいて、タスクグループIEEE802.11aiFast Initial Link Setup)設置が承認されました。これにより、2011年1月会合より、標準策定に向けた具体的な検討が開始されることになります。

このような、新たな標準化提案や標準化プロセスの初期段階からの活動参加は、参加企業に市場における先行優位性、技術優位性をもたらすとともに、世界的規模で市場が拡大する無線LAN分野における大きなプレゼンスを確保する絶好の機会といえます。一方で、フォーラム等における標準化活動では、頻繁に開催される国際会議での継続的な提案等の標準化活動に対する寄与が必要であるとともに、提案者間の連携・協力体勢に基づく積極的・効果的な推進がより重要となっています。

このため、IEEE802.11 Wi-Fi Allianceに参加する機器ベンダー、通信事業者、サービス提供者、関連デバイスベンダー等の連携体制を構築して、グローバルな市場拡大に繋がる提案とその実装を推進することにより、標準化活動をリードするとともに、迅速な事業展開を可能とするため、ここにWi-FILS推進協議会を設置することとします。

Wi-FILS推進協議会 発起人 真野 浩